第8章 7話
緑谷の性格上わざとやったわけではないのは全員がわかった。
あのおそろしいUSJ事件の直後であれば仕方ないと。
峰「で?
感想を聞かせてくれよ、緑谷」
ただ一人恨みを込めて緑谷をいじめる者がいるが。
緑「か、感想も何もあの時は必死で・・・!
敵が帰ってほっとした瞬間で気が抜けて・・・」
切「まぁまぁ、峰田もさ緑谷がわざとそういうことしたんじゃねぇってわかってるだろ?」
峰「ちっ」
切島が仲介に入ってくれたことにより峰田の緑谷への攻撃は止まった。
上「でさ、肝心の爆豪がまだ呆然としてて立ち直ってないんだけど」
全員が爆豪を見れば上鳴に怒鳴った時の体勢のまま動いていない。
峰「せっかくいい情報言ってやったのに聞いてたのかよ」
蛙「峰田ちゃん、全くいい情報ではなかったわ」
切「おい、ばくごー」
切島が爆豪をゆすると、はっとしたように動いた。
切「お前今の話聞いてた?」
爆「あ、ああ
俺があのゼリー女が好きとかいうくだらねぇ話だろ
あるわけねぇだろ
全員殺すぞ」
どかっと席に着いた爆豪はいつもの迫力がない。
切「水を差すようで悪いんだけどさ
俺、正直先生と轟が怪しいと思ってんだよね」
爆「はぁ!?」
上「え、なんでだよ」
切島の言葉になんだなんだと全員が食いつく。
切「緑谷と爆豪は覚えてるかもしれねぇけど、あのUSJ事件の時俺たちオールマイトと先生のところに行ったじゃん?」
緑「う、うん
その時轟君も一緒だったね」
切「実はあの二人さ、下の名前で呼び合ってんだよ」
「「「ええー!!」」」
切「多分戦闘中だったから癖かなんかで出たんだろうな
先生は”焦凍君”つってたし、轟は””って呼び捨てだった」
緑「そ、そういわれてみればそうだったかも」
な?と得意そうに切島は緑谷に顔を向ける。
切「終わった後もみんな見てたろ?
轟が先生を横抱きにして運んでんの!!」
確かに!!とその現場を目撃してないのは緑谷だけなので、みんなそういえばそうだとざわつき始める。
興味のなさそうだった者もクラスメイトと副担任の話なので少しずつ興味を持ち始めている。