第8章 7話
昼食を食べに行かないといけない時間だったが、このままいけばが泣いていたことがばれてしまうため、取り敢えず冷やしておこうということになった。
は泣いた目を冷やすために焦凍の足の間に座り冷気を纏った右手を目の上に置いている。
焦「冷たすぎたら言えよ」
『大丈夫
ありがとう』
午後からトーナメントもあるのに申し訳ないとは思うが、正直助かっている。
『(泣いたなんてみんなにばれたくないもんね)』
焦「なぁ
の個性はから相手に抱きつかないといけないのか?」
『そうだよ
発動条件がそれだからあんまり仲良くない人にはやりたくないんだよね』
焦「その方がいい」
すり、と頬に頭を寄せてくる焦凍は機嫌も直り甘えたモードだ。
『かっこいいのにかわいいなんて反則だよね』
焦「それを言うならもな」
『え?』
焦「いつもはかわいいくせにいざ戦いとなるとかっこよくなるのは反則だと思う」
焦凍に初めてかわいいと言われたは顔に熱が集まってくるのを感じた。
焦「?
なんか急に温度があがった?」
目を冷やすために顔に手を置いていた焦凍が顔が赤くなったことがばれてしまった。
『かわいくないからかわいいとか言わないで・・///』
焦「?事実だろ」
悪戯心で横にある赤くなったの頬にキスをすると、ものすごい勢いで逃げられた。