第8章 7話
焦「・・・悪かった
だが俺も俺なりの考えがある
けじめをちゃんとつけるからもう少し待ってくれないか?」
『けじめ・・・?』
焦「ああ
今度お母さんに会いに行ってくる」
『!!
お母さんに・・・』
焦「ここまでに言われて情けないと思うけどちゃんと向き合ってみる」
『うん!』
焦凍の出した答えはには十分すぎるものだった。
ヒーローになるためにはいずれ乗り越えないといけない壁。
それを超えようとしてくれるだけで嬉しい。
焦「ありがとう
やっぱり俺はのことが好きだ
個性を知ってもそれはかわらない」
『焦凍君・・・』
焦「ところでこれでが俺を拒否する理由がなくなったわけなんだが」
『え・・・』
確かに考えてみれば断った理由は中学生であること、の個性を知らない事だ。
焦「改めて俺と付き合ってくれないか?」
焦凍からの再度の告白。
個性を知ってもヒーローに向いてないなど言わず、あっさり受け入れてくれた。
けれど・・・
『えと・・・
ごめんなさい
私もけじめを・・・つけさせてほしい人がいるの・・・』
焦「俺と付き合うのにか?」
少し自信のあった焦凍は断られて少し驚いている。
少なくとも特別な部類には入っていると思っていたのに。
『うん・・・
ちゃんと話せる時が来たら言うから・・・
もう少し待っててほしい』
自分も左を使うことにけじめを付けさせてほしいと言ったばかりで、だけけじめをつける時間を与えないというのはおかしい。
焦「わかった
待ってる」
『ありがとう』
脈がないということではなさそうなので焦凍は待つことにした。