第3章 かむかむ
「あっ··天音さん?···お疲れ様です」
「立原さんから聞きましたよ。後始末を1人でされたとか」
「い、いえ··これくらいマフィアですから。天音さんは今から何処に?」
「私は紅葉さんの所で勉強なんです。それでは失礼します··!」
ぐいっ
「·····っ」
今
私は···。
天音さんの腕を掴んでる。
何故そうしたか分からないの
「樋口さん?」
「あっ、あの···勉強頑張ってくださいね!」
「···はい!」
やはり
私の渇きを埋める血は
(天音さんしかいない)
うぎぎぎ
(でもいきなり噛んだら絶対びっくりするし泣いてしまう···。泣いてる天音さんを噛むのも悪くない··いやいや!!)
(何を暴れてる樋口)
その場面を見てしまった芥川さん