第7章 遊びのくせに【フロ監】
…にしても寝付けない。
いや眠いけど眠れない。
心臓がうるさくてうるさくて…
いつのまにかフロイド先輩に抱きしめられてるし。
「せんぱーい、大丈夫ですか」
「……キュ…」
「…キュ?」
「…………」
何、キュって。
可愛いけど何かを伝えようとしているんだろう。
なんだろう。
「おや、これはこれは…」
「違います」
「まだ何も言っていませんけど…」
「先輩、『キュ』ってなんですか」
「…あぁ、僕たちの言葉です。何気なく出る言葉ですね。『うん』とかそんな感じでしょうか」
「は、はぁ…そうですか……」
「フロイド。今日のモストロは休みと伝えておきましたので。」
「……ん…」
「え、キュって言わない」
「よほど無意識だったか…それか安心していたかのどちらかでしょうね。ふふ」
「そうですか…」
フロイド先輩は目を覚ましたのか、少し寝返りを打った。
少し力が弱まり、解放される。
「先輩、そろそろ…」
「あぁ、はい。すみません長時間。」
「いいんですよ。それでは」
「…小エビちゃん」
「…!はい」
「ありがと」
「…はい」
向こうを向いたフロイド先輩から、小さく聞こえた声。
何だか分からないけど胸がきゅうっとなった。