第6章 そんな君だから【エー監】
「今朝早くにユウがタルトを持ってきてくれたんだ」
「…え?」
「上手くいったから何人かで食べて下さいだって…」
「そ、そうすか」
「じゃ、君は餌やりを頼むよ」
「えぇ!?」
タルトで機嫌が良かったのか。
俺もユウのタルト食べたかったのに。
「しゃーねー…さっさと終わらせて会いに行こ」
「あれ?エース」
「ペンあんがとな」
「良いよ全然…………」
「あ、昨日のことなんだけど」
「!」
「俺さー、ユウが誰を好きかあんま興味ねえわ」
「…え」
「まぁ俺も大人になったって事で。」
「ちょ、よく分からないんだけど…」
「…誰を好きでも構わねーよ。惚れさせる」
「…!」
「付き合ってよ。『監督生』」
「…エ、エース…」
「なに?」
「…もし、もう私がエースのこと好きだったらどうするの?」
「そりゃーずっと離せねーだろーな…俺結構重いよ?」
「…大丈夫。どんとこいだよ」
「…え?」
「離さないでね?」
「え、え…え?マジで言ってんの?」
「うん」
「…マジか……………うん……」
「エース?…わっっ」
「覚悟しとけよ?何があっても離してやんねーから」
「望むところだよ」
てなわけで、無事付き合いましたって話。