第2章 『先輩』じゃなくて【ケイ監】※微裏(仮)
—ケイトside—
『じゃ、またお昼に…って今日はちょっとダメなんだった。ごめんね?』
『いえいえ。大丈夫です!ではまた放課後に。』
朝のふとした会話を思い出す。
本当はなにもダメじゃない。
用事はあるといえばあるけど、姉達から電話がかかってきているからかけ直そうかな…と思っていただけ。
…ただ、少しは寂しがってくれるかなって。
残念です、なんて可愛い事言ってくれちゃったりするかな?なんて。
ユウちゃんは良い子で、可愛い彼女で。
オレはそんなユウちゃんの彼氏で。
付き合い始めてからカレカノらしく手を繋いで登校しているけれど、
小っ恥ずかしいのか校舎につく前には手を離してしまう。
そんなところが可愛いな、と思うと同時に少し…ほんの少し不満だったりする。