第7章 遊びのくせに【フロ監】
しばらくして…いや、次の日帰ってくる事はなかった先輩。
学園で会うとほのかに汗ばんでいた。
「先輩…?」
「!小エビちゃ…」
「どうしたんですか?大丈夫ですか?何があったんですか…」
「…何でもなぁい」
「先輩…」
私には言えないことがある。
それは私も先輩に言えないことがあるから責められない。
でも…でも……
「先輩に何かあったら私、…いやです」
「………」
「先輩っ…」
無言で私の手を掴み、中庭にある人気の少ない木のそばできつく抱きしめられた。
そして紡がれたのは、意外にも弱い言葉で。
「オレさぁ…ほんとに小エビちゃんの彼氏で良いのかなぁ…っ」
「先輩…?」
「昨日カニちゃんが言ってた奴に会いに行ったの。…オレなんかよりずっとやさしそうだったぁ…」
「………」
「アイツの方が小エビちゃんのこと幸せに出来んだろうなって…考えたら眠れなくて…」
「私はそれでも先輩を選びました」
「…小エビちゃ…」
「自信持って下さい。私は先輩に全てを晒す覚悟はあります」
「…うん。ありがと。」
「先輩がそんなに不安になるなんてよっぽど素敵な人なんですか?」
「なんか小エビちゃん好きそうだなって」
「私は先輩ぐらい強い人じゃないとだめですね〜」
「何それぇ。オレしかだめじゃあん」
「そーですね」
「……なにそれぇ…」
先輩はそっと私を撫でると、優しく抱き締めてくれた。