第6章 その後のお話
私は頭の中が真っ白になる。
だって...。それは私が1番言われたく無かったことだったから...。
『...何のことですか?』
及川〔俺さ、結構色んなバレー選手知ってるんだよね。だから勿論彼女の事も知ってる。〕
『っ!』
及川〔桜葉舞花...。舞花ちゃんの事だよね。〕
バレた...。
私は.....どうしたら......。
及川〔あ、周りに言ったりするつもりは無いから。安心して。〕
『は.....い......。』
そう言われて、安心できるわけが無い。
でもバレてしまった以上、及川さんの言葉を信じることしか出来ない。
及川〔ずっと気になってた。初めて会った時のこと。人に怯えるような表情をしていたこと。
舞い上がる天使と言われていた選手が“消えたこと”。〕
『.....。』
及川〔無理に話してとは言わない。俺はまだ舞花ちゃんからの信用ゼロだからね〜。でも...。
烏野の奴らは違う。〕
『!』