サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第31章 試合★
その後、腰の抜けたノートンとデミの二人を吊り、イソップにはハッチ逃げをさせた。
「ありがとうございました、夏葉さん。これからも強く生きていこうって思えました!」
「私はそんな大層なことはしてないよ……。こっちこそありがとね。また今度」
「はい!!」
イソップは手を振りながらハッチへ飛び込んで行った。
ハッチ……。私、上手く地面に着地出来ないから入れなかったっけなぁ。
落ちて大怪我した記憶がよみがえる。
大怪我してもエミリーは助けてくれなくて、イライとかパトリシアに迷惑かけてたなぁ。
「はぁ……もうサバイバーの時の事は忘れよう。ジャックに会いに行かなきゃ」
少し憂鬱な気分になりながら下を向いて歩いていると、誰かにぶつかってしまった。
「あ、ごめんなさ……え…」
「あら、貴女が夏葉さん!?きゃあ、可愛い!!」
「……!?」