サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第31章 試合★
どうやら私が最後だったらしく、すぐに視界が真っ白になった。
相手はノートン、イソップ、エマ、デミだ。
イソップは無事に返して、あとの全員を叩きのめすか。
あ、エマにカキツバタの花言葉も聞きたいな。
サーベル、ちゃんと使えるかな。
色々な心配を抱えつつも試合に挑む。マップは公園。ジェットコースターのスイッチを入れられない様に注意しておこう。
遠目に赤い影が見える。
「エクソシストっ!?カッコいい!」
「…?……っ!!」
私の声が聞こえたのか、ノートンはこちらを見て手を振る。
「夏葉さん!お元気でしたか?」
嬉しそうに目を細めて私に駆け寄ってくるイソップ。
「うん、元気!」
私もはしゃぎながら再開を喜ぶ。
「それは良かったです。……僕を殴らないんですか?」
首を傾げて私にたずねる。
「私に危害を加えなかった人は何かされない限り傷つけないよ」
「そうなんですね。…あ、ノートンさんが、ジェットコースター終点で解読してますよ。チャットで通知が来ました」
「あ、本当?ありがとう!行ってくるね!」
全身打撲に気をつけて、と言って解読を始めるイソップ。笑顔が前と違う。何かあったのかな。
今の私にそれを知る術はないので、そのままノートンの所に行くことにした。