サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第30章 試合の準備をしなくちゃ。
「ごちそうさまでした」
なんとなく試合予定表を見る。
「あら、大変。ジャックの試合はあと数十分後なんだ。急いで試合の準備をしなくちゃ。」
「あ、少し待ってて。サーベルを取ってくるよ」
「ありがとうジョゼフ」
正直うまく使えるか分からなくて不安だけど、今までジョゼフの試合はたくさん見てきたから、きっと平気だよね。
「夏葉ー!…はい、サーベル。一番軽いのを取ってきたんだけど………どう?」
「わ…すごいすごい!この間触らせてもらったやつよりずっとずっと軽い!ありがとう!頑張って来るね!」
あとは…と周りを見回す。
「美智子さん美智子さん!!」
「夏葉ちゃんどうしたの?」
「あのね、この浴衣を着せてほしいの。美智子さん、いつも着物着てるから出来るかなって」
「任しとき!んじゃあ、後ろ向いてくれるか?こんなの、ただ帯をささっと巻いて縛るだけなんよ。」
「後ろで結ぶのが苦手で…はは……」
「別に後ろじゃなくてもええんよ!前でも大丈夫!見映えが悪くなったりはせえへんから!」
「そうなんだ!あとで自分でやってみる!……ありがとう美智子さん。行ってきますっ!」
「行ってらっしゃい。攻撃的なサバイバーと道具には気い付けるんよ?」
「はーい!」
遠足に行く子供の様に、楽しげに足を進めた。ジョゼフさんに貸してもらったサーベル。
よし、絶対に勝つぞー!