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サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。

第29章 そんなの聞いてないってば!


「ジョゼフぅぅ!」

「わ、夏葉。どうしたの。おはよう。」

「おはよ……」

ジョゼフに抱きついて心を鎮める。

「…美智子、夏葉のこと泣かせてないよな?」

低く重い声で美智子さんを詰めるように言う。

「話をしたのはうちやけど、実質泣かせたのは荘園の主よぉ。うちやないわ。」

「何があったの、夏葉。僕に話してごらん?」

「にゃいふ、使えなく、ぅっ、なったのぉぉぉ」

「……?」

「ナイフが使えなくなってしまったのですね。まったく、酷い事をするものです。」

謝必安が朝の紅茶を飲みながら、だがダークな声色も混ぜて言った。

「…もしかして、今日あった強化と弱体化のこと?」

「そう。そんで、朝体調聞いたら、夏葉ちゃん聞いとらんって言うから教えたんよ。」

「それで、今に至ると……。」

「ナイフ、使うの好きだったのにぃぃ……っ」

「よしよし。……夏葉、ご飯を食べて気分を明るくさせよう。」

「試合の時、サーベル借りてもいい?」

ジョゼフはもちろん、と笑うと私が席に着けるように椅子を引いてくれた。

「ありがと、ジョゼフ……」

「うん、へーき。食べよう!今日は美智子の美味しい和食だよ」

「……っ!やった!!」

涙をぬぐって顔をあげる。そこには、美味しそうな味噌汁と焼き魚、手作り納豆とご飯があった。

あと、何故か分からないけれど、隣にはビーフジャーキーがあった。

「美味しそう!いただきます!」

「僕も、いただきます!」

美智子さんの美味しいご飯と、誰が作ったか分からないビーフジャーキーを食べる。美味しい。

「さすが、私の作ったジャーキーは美味しいですわね。」

頬に手を当て、うっとりした様子でジャーキーを眺めるマリーさん。

え、マリーさんが作ったの…っ!?
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