サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第28章 図書館
「ジャック、遅くなってごめんね!」
「いえ……貴女の事ですから、内装を気に入って長居をしてしまったのでしょう?…少し居座ってきても大丈夫だったのに」
「いや、風邪引いてる人を長い時間一人になんてさせられないよ!」
ジャックはふふ、と少し嬉しそうに笑うと、私の事を抱き寄せてきた。
「ふぇっ?」
「少しだけ、こうさせてください。」
「……いいよ。あ、そういえば、私今日試合なんだよね。ジャックの試合も代わりに出なくちゃ。」
「大丈夫ですよ、私の試合は私が行きま……痛っ」
ガバッと起き上がってしまったせいで頭痛でも引き起こしたのか、頭を押さえてうずくまるジャック。
「そんな状態で行かせられるわけないでしょう?私が行く」
「すみません…」
コンコン、と部屋のドアがなる。
「ジャックはん、夏葉ちゃん、ご飯よぉ。……ジャックはんのは部屋まで運んであげるわ。夏葉ちゃん、おいでねー。」
「ジャック、行ってくるね」
「はい」
私は美智子さんについていくべく外に出た。