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サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。

第28章 図書館


「あ、う、うん。バイバイ、謝必安。ありがとう」

謝必安は目を細めて笑うと、そのままもと居た場所に戻った。

改めて本棚に目を移す。芸術とひとくくりにしても、こんなに種類があるんだな。

ジャックが求めているものが何なのか分からないので、適当にデッサンの様なものと色彩のうんたらと、林檎の本を抜き取った。(絵と言ったら林檎という偏見)

「あとは……切り裂きジャックの本を探すか。」

「ミステリーものならこっちだぞ。来い。」

「ふぁっ!?」

いきなりどこかから声がする。かなりビックリした。

「…切り裂きジャックの本を探しているんじゃなかったのか?」

「まって、まって、誰ですか!?」

「俺だ」

上の方から私の目の前に落下してくる黒い影。

范無咎さんだ!

「范無咎さん!!!待って、そんな高いとこから落ちたら死んじゃうよ!!」

私はパニックになり、とりあえず范無咎さんが着地しそうなところに行く。

「あっ……おい、待て!そんな所に居たら夏葉が潰れるぞ!!」

「あ"あ"あ"それもそうだぁぁっ!もう無理だぁぁっ!!!」

少女漫画のように王子さまがお姫様抱っこで助けてくれるはずはなかったが。

范無咎さんは、奇跡的に私の真横に着地した。

だが、焦っていたために着地を失敗したのか、バランスを崩して私の事を押し倒した。

「ぁ、す、すまない。」

顔を真っ赤にしてすぐにどく范無咎さん。

あれ?王子さまは来なかったけど、少女漫画みたいにはなったぞ?おかしいな。

「切り裂きジャックならこっちだ。ついてこい。」

一瞬でいつものポーカーフェイスに戻る范無咎さん。感情の切り替えが早いな、とは思った。

「動きが遅い。早くしろ。」

范無咎さんが私の事をお姫様抱っこして、一気に図書館の三階までジャンプする。

「ひぁっ……」

「落ちはしない。安心しろ。」

そう言って優しく私の事を抱き締めてくれる。

私高いところ嫌いでもなければ好きでもないのにっ!!!(ふざけましたすんません)
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