サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第27章 看病
鍋の中を覗いてみると、そこには千切られた梅干しが入った米があった。
「まだお粥にはなってないのね。」
それにしても、ジャックはお粥を作るのが苦手なのかな。
なんで米のまま鍋にぶちこんでるんだか。せめて米を炊いてから梅干しぶちこみなさいよ。
「ジャック、これは梅粥を作りたかったんだよね?」
「はい。」
「せめてでも、米は炊いてから梅干しを入れようね。」
分かりました、と少し暗い声で言う。まぁ、私は私で、初めてお粥作った時鍋物理的に爆発させたんだけどね。
私は、一旦梅干しを取り出して、ご飯を炊くところから始めた。
ご飯が炊けたら、次は多めに水を入れて、よくかき混ぜた。
だんだんご飯がドロドロになってきたので、先ほど取り出した梅干しを鍋に入れて少し混ぜたあと、塩とお出汁を少しずつ入れた。
そのまま数十分混ぜていると、お粥が完成した。
「…これで良いんだよね??」
お粥を爆発させたトラウマから作るのを避けていたので、これで完成で大丈夫なのか少し不安になったが、味見した感じでは美味しかったから大丈夫だろう。
「ジャック、出来たよ。」