サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第27章 看病
数時間後。
「ん……あぇ!?寝てた!!ジャックは……!?」
焦って周りを見回すと、キッチンに立っているジャックがいた。
「ジャック!寝てて!私がやるからぁ!!」
「いえ、お腹が空いたにしても貴女が眠って居たもので。料理くらい自分で作れますよ。」
「……そんなに、私が作った料理嫌だった?」
少し悲しくなって、涙目になってしまう。
「え!?いいや、夏葉の料理は好きです!大好きです!けれど、風邪だからといってずっとつくらせるわけにもいきませんし……。」
私はへぇ……とだけ言って、ジャックをどかした。
椅子を持ってきてその上によじ登る。
「お粥でしょ?あとは私が作るから、ジャックは布団で寝てて。」
「ですが……」
私は無言でジャックを睨み付けた。病人が起き上がってるんじゃないわよ、という気持ちを込めて。
「わ、分かりました…。」
圧に負けてくれたのか、ジャックはベッドの方へ戻った。
「さぁて、作るかぁ。」