サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第26章 待って待って
「そう言って熱があったときの事を考えなさい!!何もない、と言うならちゃんと熱計って!もしも37.5以上あったらしっかり寝るんだよ?」
ジャックの服の中に無理やり体温計を突っ込む。意外と大人しく座っている。
本当に熱かもしれないな。
<ピピピ>
「…何度ですか?」
「はぁ……寝てて。洗い物は私がやる!」
体温計をテーブルに置いて見られるようにする。私は何か踏み台に出来るものを探していた。
流し台に届かないんだもん。
「う……」
後ろからうめき声が聞こえたと思ったら、ばたん、と何かが倒れる音がした。いや、間違いなくジャックが倒れた。
「ジャック?どうしたの?」
返事がない。気絶をしてしまったようだ。
……41度ピッタリの熱だ。仕方がない。
疲れて、いるんだ。