サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第24章 行方不明
「ふぅ。ただいまぁー」
倒れこむかのようにジョゼフに抱きつく。ジョゼフのことは、私はお兄ちゃんだと思ってる。本当にお兄ちゃんみたいなんだもん。
「おかえり、夏葉。君は一体何をしてきたんだい?」
「庭師ビンタしただけだよ。お腹すいたぁー」
「お主の朝食はこれだ。」
お腹がすいた、と言っただけでハスターさんが反応してくれて、ご飯を出してくれた。本当にサバイバーたちとは大違いだ。
「ハスターさん、ありがとー!いただきますっ!」
私がもぐもぐとお肉を食べている周りに皆が集まって来て、可愛いなどと言って頭を撫でてくれる。
正直食べづらかったが、みんな私を非難しているわけではないので、ありがとうと返して食べ進める。
「あれ、そう言えばジャックは?」
「ジャックはんは朝からどっか行ってもうたよ。どこ行ってもうたんやろなぁ。」
「そうですか…。ありがとうございます。」
目の前に座っていた謝必安さんが私を見てふふ、と笑う。
私が首を傾げると、范無咎さんが私の右頬にハンカチを当てた。
「ソースが付いていたぞ」
「あっ、え、ありがとうございます!!」
恥ずかしい…。みんな笑ってるし…。
「夏葉は本当に可愛いね。」
ジョゼフさんがそう言って私の頭をぽんぽんとする。本当に、私のお兄ちゃんになってくれないかな。