サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第23章 改装
ハンターがクズしかいない、だって?
私が怒りに震えているのを察して、レオさんが私の方に駆け寄ってくる。
「夏葉、落ち着け。」
私の背中をレオさんが擦ってくれているときに、エマ…庭師がやって来た。そして、次にレオさんに放った言葉がなんだと思う?
「パパ…」
「…エマ」
「あんな暴動も止められないなんて、パパのこと、見損なったなの」
その言葉に、レオさんが傷つき、固まる。
私は知ってる。レオさんはとても優しいってこと。まだ少ししか話してないけど、これは間違いのない事実。
私はエマの方に向かってゆっくり歩いた。
「な、なに?」
エマが後ずさりするが、すぐにエマの目の前まで来る。
「おい庭師」
私は、エマの頬を思いっきりビンタした。可愛い顔に紅葉柄が浮かぶ。
「う、うわぁぁぁぁぁん」
エマが泣き出して、ピアソンがエマに駆け寄る。
「大丈夫か、庭師!」
エミリーもすぐエマに駆け寄って、冷たい氷を頬に当てながら言う。
「貴女…本当に救いようのないクズなのね。」
「クズはお前たちだろう、サバイバー。次の試合からは覚悟しておけよ。今の騒ぎがあったことで、ハンターは全員強くなっているはずだ。復讐心の元にな。」
私はそう吐き捨てると、傍観していた皆の元に行った。
「夏葉さん。こんにちは。…相変わらず凄いですね。」
「本当に、夏葉には私も驚かされるよ。色々騒ぎがあったから分からないけど、あのドアが出来たおかげでいつでも会えるようになったね。」
「そーだね!!今度お茶会したいな!」
「そうだな。私も参加するぞ。」
「僕も参加していいのかな、そのお茶会は。あと、アンドルー君とナワーブくんも。」
「みんなおいで!楽しく話そ!」
「じゃあ、明日早速お茶会を開きませんか?明日はゲームありませんし、仮にそこのドアが閉鎖されたとしても夏葉さんは一ヶ月に3回はここに来られるんですし。」
「いいね、賛成!みんな、それでいいかな?」
全員のOKをもらい、時間は14時からということになった。私は明日のお茶会を楽しみにしながらハンター館に戻った。