サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第19章 試合
「あ、イライ…と、夏葉か。」
あまり気にしている様子はなく、むしろ落ち着いて解読している。もしも私がナワーブのことを殴ったら、ナワーブはどんな反応をするんだろう。殴らないけど。
「ナワーブはなんで逃げないの?」
「お前にならいくら殴られても良いし」
可愛い、可愛いぞ。
後ろから抱きついて、解読の妨害をする。が、これまた気にせずに解読をしている。というか、このマップでこんな薄着して…寒くないのかな。ウィラも。
「ねぇ、寒くないの?」
「寒いけど」
寒いんだ…。何で長袖の衣装を着ないんだろう。
「私があっためてあげる」
今度は、ピッタリとくっつく。すると、ナワーブば調整をミスして感電してしまった。
「わわ、ごめん!そんなつもりじゃ…」
「なぁ、俺のこと誘ってるの?」
急にナワーブに押し倒される。この展開、もしかしなくてもアレだよね…?
頭が追い付かずに固まっていると、ナワーブが私からナイフを取り上げ、イライに渡した。
「外の雪にでも挿しといて。終わったらまた取ればいい」
「やっ、待ってナワーブ…イライ君も、見てないで助けてよぉ…」
「僕はどちらかと言うとナワーブ側だな。今日の夏葉の衣装、すっごいそそるし。」
「た、ただの可愛い浴衣なのに?」
イライが、私の事を、後ろから抱きつくようにして動けないようにする。そして、ナワーブが黒い狐のお面を外す。まぁ、もい調香師も空軍もいないからいいか。
「夏葉、脱がすぞ。」
あれ、ちょっと待て!?