サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第19章 試合
「さぁて、調香師のダウンがとれたっと。」
「あんた、何で攻撃後の硬直無い上にあんなに板割るの速いのよ!チート使ってるでしょう!?」
「荘園の主から直々にチートとかで使う薬貰ってるんだよねぇ。試合の時はこれを飲めって。」
「そんなわけ無いでしょ!変な嘘はいらないのよ!」
うるさい口だな。縫い付けてやりたい。イライラが止まらない。なんでだろう。
「ひ、ひぃっ」
私は気がつけば、調香師の口をナイフで裂こうとしていた。危ない危ない。縫い付けるところを裂いちゃったら縫うのが大変になっちゃう。
「ねぇ、ウィラ。貴女のその目、とても綺麗ね。美しい、紫色みたいな黒色だわ。一つ頂戴よ」
「何言ってんのよ!頭おかしいんじゃないの!?」
「反抗的な子は、黙らせて服従させるのが一番よね。貰うわよ♪」
片目を取った瞬間に、調香師の耳をつんざく叫び声。あぁ、まだ煩いわね。どうせ荘園に戻れば何があったって元に戻るんだから、舌を切っても大丈夫よね。
「んーー!!!!」
イライを見てみる。笑っているようにも見えれば、悲しんでいるようにも見える。
「イライ、調香師はとりあえずこの試合では再起不能にしたから、もういきましょう。マーサを飛ばせればもういいわ。」
幼い頃、芋虫を平気で潰していたことを思い出す。あのときの芋虫が、今は生きている人間だというだけだ。
「ウィラっ!?」
調香師の叫び声を聞いて、ただ事ではないと察して駆けつけて来たのだろう。けれど残念、マーサはしっかりと私の事を見ずに治療を始めた。治療したってどうにもならないのにね。
私は静かに背後から近づき、恐怖の一撃を与えた。
「周りはちゃんと見ようね。危ないよ。」
この時点で、暗号機はあと4台残っている。まぁ、二人とも失血死させる余裕はありそうだね。失血死させよっと。
マーサは一度起死回生を吐いて起き上がった。がそして、銃を撃ってくる。
「あぅ…イタ、イ…」
「夏葉、大丈夫?頑張って!あと少しでマーサは死ぬよ!」
普通ならあり得ない応援をされて、私は何とか回復した。
そのあと、普通にダウンさせて空軍も調香師も失血死させた。まぁ、初めてにしては上出来だろう。
イライがナワーブは解読している暗号気を探して、その場所に向かう。さて、ナワーブはどんな反応をするんだろう。