サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第2章 もう限界だ!!!
あれから一ヶ月後。結局未だに答えを出せないでいた。
「ん……もう朝か…寝られなかったな」
考えすぎて、今日は眠れなかった。どうせ用意されていないが、確認もせずにナイチンゲールのところに行くのは嫌なので食堂に向かう。
「……今日も来たの?懲りないのね」
食堂に入った瞬間、ウィラが敵意を含んだ鋭い目で言ってきた。今日は珍しく、サバイバー全員が集まっていた。普段はイソップ君やイライ君、アンドルー君とルカ君は来ないのだ。
「今日は珍しく全員集合しているのね。そして、いつも通り私の分はない、と」
私が大人しく立ち去ろうとすると、イライ君とイソップ君が私を止めた。そして、イライ君が全員に語りかけた。
「何故皆は彼女に酷いことをするんだい?彼女が何かをしたのか?」
それは私も気になったので、その場にいた全員の顔を見回した。あ、ちなみに、普段食堂に来ない人(さっき言った人たち)と、呪術師のパトリシアは私に優しくしてくれる人たちだ。
(みんなに私が何をしてしまったのか。それさえ分かれば、しっかり反省して謝れる)
そう思って黙って待っているが、誰一人として何も答えない。
「え、待って?理由も無しに私に嫌がらせしてきてたの?」
流石にそれはないだろうと思いながらもたずねてみる。
すると。あろうことか、全員もれなく頷いたのだ。ここで、私の何かがプツリと切れた。
「あぁ!?お前らふざけてんの!?お前らはもう子供じゃねぇんだよ。ふざけたこと言ってんじゃねぇよ」
「存在が邪魔なんだよ」
フレディの言葉に、皆が珍しく頷く。私は呆れると同時に我慢してきていた自分が分からなくなった。
「もう限界だ!!!私、ハンターになってくる!!」
一同「は?」
「荘園の主!!」
呆気にとられる一同をよそに、荘園の主を呼ぶ。すると、どこからともなく声が聞こえる。
「はい。ご用件は何でしょうか?」
「私、ハンターになりたい!」
荘園の主は、いいともダメとも言わなかった。が。
「……なぜ?」
とだけ聞いてきた。
「サバイバーの大半に意地悪をされているの。こんな人たちと協力なんてしたくないし、復讐をしたいの!」
一同「流石に無理…」
「面白いので良いでしょう。ナイチンゲールについて行って下さい。」
「やった!」
一同「マジかよ」
注意 一同にいじめていない人は含まれてないです