サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第1章 普段の生活
ナイチンゲールとご飯を食べ終わった後、早速チョコを食べてみようと包みを開ける。すると、ナイチンゲールがこう言った。
「いくら納棺師が貴女に手を出さないからって、油断しちゃダメよ。貴女の今の立場上、裏で色々言われている可能性もあるんだから」
うぅ……そうは思いたくないけど、確かにそうなんだよなぁ。
そっと包みの中を見てみる。見た目や色、匂いは問題ないけど…。
そこで、チョコと一緒に入っている紙を見つめた。
「なんか、紙が入ってる」
ナイチンゲールに「貸してごらんなさい」と言うのでその紙を渡す。ナイチンゲールは、紙を開いたが直ぐに畳んだ。
「夏葉、ごめんなさい。私が読むべき物じゃなかったわ」
「えぇ……何が書いてあんの…?」
意を決して紙を開く。すると、そこにはとんでもないことが書かれていた。
【拝啓夏葉様
こんにちは、イソップです。直接言う勇気がなくて、バレンタインチョコの包みの中に手紙を入れるといった形で、伝えさせて頂くことにします。
僕は、ずっと前…貴女がサバイバーとして実装された当初から好きでした。一目惚れです。
どうか、僕とお付き合いをしていただけませんか?返事は、いつどの様な形でも良いので、お返事を下さると嬉しいです。
イソップ】
「……わぁお」
イソップ君かぁ。たしかに優しいしカッコいいし、付き合えたらなとかの妄想はしたことあるけど。
いざ付き合うとなると、迷惑かけちゃいそうなんだよね。
ナイチンゲールが目をキラキラとさせながら、「どうするの?」と聞いてくる。
「うーん……今のところは保留かな」
私は今は答えを決められないな、と思い、保留にすることにした。