サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第11章 白熱!じゃんけんバトル!(笑)
いいですよ、と言って夏葉をおんぶしてあげると、そのままクタンと寄りかかって来た。眠いのだろうか。
そのままゆっくりと揺りかごのように揺れてやると、夏葉はやはり眠かったのか、気持ち良さそうな寝息をたてて寝てしまった。
夏葉をそっと布団に降ろして絵でも描こうとすると、夏葉がぼんやりと起きてしまったようで、私の服の袖を握って言った。
「ジャック……一緒に寝て…?」
これには正直グッと来たが、それを表に出さない様に、平静を装って「良いですよ」と言い、夏葉の隣に寝る。
すると、彼女は私にだきつき、聞こえるか聞こえないかの声で、「リッパー好きぃ……」と言った。多分寝言だからリッパーと呼んでいるのだろう。そこは受け流す。が。
寝言だとしても、好きだと言われてドキッとしないような奴はいないだろう。不覚にも、たったその一言で夏葉に恋をしてしまった。
朝
「ん……」
「夏葉、おはようございます。よく眠れましたか?」
「うん…ジャックに告白する夢見た」
何故そのような夢を見たのかも気になったが、やはり昨日の告白は寝言だったか、と静かに落ち込んだ。
「夢の中での私は貴女の告白になんて答えましたか?」
「リッパー好きって言ったら、カレーパンって返された」←これは作者が実際に見た夢
「こ、告白の返事がカレーパンですか……。随分と不思議な返事ですね」
「でも、ジャックは夢の中でもかっこよくて優しくて、私の王子さまだったんだよ!毒リンゴをジャックが食べちゃって私が助けたの!」←これも実話
「不思議な夢を見たんですね。楽しそうで羨ましいです」
「うん!とっても楽しかったよ!でも、最後に怖い夢も見ちゃったの」
少し沈んだ表情で夏葉が言った。
「ほう。どんな夢ですか?」
これは聞くのが正解なのかそっとしておくのが正解だったのか少し不安になりながらも、夏葉の側に寄っていき、頭を撫でる。
すると、夏葉が驚く事を言い始めた。