サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第11章 白熱!じゃんけんバトル!(笑)
「じゃあ、相手の言うこと何でもひとつ聞くのが罰ゲームだから、すぐ決着がつかないように11回勝負しよ!」
「何回勝負でも勝ってみせますよ。(出来れば夏葉に勝たせてあげたいな)」
「勝負!最初はグー!じゃんけんぽん!」
夏葉 チョキ:グー ジャック
(勝ってしまいましたね…ここから負ければいいか)
「うわーまけた!次こそ勝つ!じゃんけんぽん!」
夏葉 パー:チョキ ジャック
「待て待て待て。大丈夫、こっから逆転する」
「そうですか。では、次こそ頑張って下さいね。最初はグー。ジャンケンポン」
夏葉 パー:チョキ ジャック
「いやいやいやいや、絶対次は勝つから!!」
「は、はい…」
「ジャンケンポン!」
夏葉 パー:チョキ ジャック
「待って、次こそグー出してくると思ったのに三連続チョキじゃん!!」
「ふふふ。あと二回勝ったら私の勝ちですね?」
「うぐ…」
その後も夏葉はじゃんけんに勝てずに、二連敗し、ジャックの圧勝となった。
「私が勝ってしまいましたね?」
「うぅ…私も女だ、腹をくくるよ…命令はなに?」
「…では、可愛らしく私に甘えてきてくれませんかね?」
夏葉の両親は幼い頃になくなっている上に虐待まで受けていたと聞いた。きっと、人に甘えた経験は少ないだろう。と推測し、甘えたっていいということをどうにかして伝えられないかと考えた結果がこれだ。まぁ、よくも悪くもないな。
夏葉は、少し恥ずかしそうにしながらも、両手を広げてハグをねだってきた。それがどうしようもないほど可愛らしくて、つい夏葉を抱っこしてしまった。
「ジャック…私、重くない…?」
「軽いですよ。安心してください」
実際、彼女はとても軽く、本当にしっかり食べているのかが気になったが、いじめでご飯を出してもらえなかった事などをあまり思い出してほしくないため、「ちゃんと食べているのか」という質問は飲み込んだ。
「ねージャック、おんぶしてー?」
夏葉はそう言って上目遣いでこちらを見てくる。見上げているから上目遣いに見えるだけだとは思うが、とにかく夏葉が可愛く見えた。夏葉の回りにエフェクトできらきらが見えそうだった。
「いいですよ」
文字数の都合で次のページにお進みください