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サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。

第37章 私のために争わな((以下略


「イライさん?何言ってるんですか?」

イソップが不思議そうにイライにたずねる。

まぁ、端から見れば確かに不思議な人だろう。誰と喋っているかすら分からないだろうし。

「夏葉、少し痛むよ」

少しじゃなくて思いっきりやっちゃって下さい。

次の瞬間、かなりの痛みが指に走った。

「いっ…」

「!?イライ、何してるの!!」

「天眼。これは彼女が望んでいることだ。あ、変な意味ではなく、起きるために」

良いからはよ噛んでください。中途半端に痛いです。

「ごめんごめん」

「「……占い師、後で覚えていろよ」」

ジャックと謝必安のどす黒い声がシンクロする。

こええ。イライごめん。

「リッパーがやればいいじゃないか。右手の人差し指を噛むか刺すか」

噛むを選んだら間接キス?

そんなことを考えていたら、イライのチョップを喰らった。

ごめんって。

「それで夏葉が起きるのですか?」

「僕じゃなくて彼女に聞きなよ。どう、夏葉?」

他の人からしたら、かなりシュールな光景なんだろうなぁ。

んとね、起きるかは分からないけどものは試し感覚でお願いします。

「起きるかは分からないけどものは試し感覚でお願いします、だって」

「いかにも夏葉が言いそうなことですね…分かりました…噛めばいいんですか?」

恐らく、イライが頷いた。

「夏葉、失礼します……」

いつもの甘噛みとは違い、思いっきり噛まれる。

いや、これを望んでいたけども!!

あれ、待って体が勝手に!?

「リッパー、気をつけて。後ろに退いて」

「え…?はい……っ!?」

「待って待って待って体が言うこと聞きませんねぇ?ちょちょちょ、誰か助けて!!」

私が絶叫していると、医師が馬鹿みたいな事を言った。

「そういえばあの辺、吸い込んだら危険な科学薬品混じりの空気が蔓延してたわね……それかしら」

早く言って下さいよ……。
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