サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第37章 私のために争わな((以下略
「夏葉さん……夏葉さん…っ!!」
あれ、謝必安の声が聞こえる。めっちゃ色んな人が私の名前呼んでる。
え、死ぬ?私ここで死んじゃう?
それはちょっとやだなぁ。まだサバイバーの事をぶん殴れてないし。ジャックとか無常辺りとかの事が心配だし。
そう言えば、ジョゼフともお茶会したかったんだよね。
あれ、私まだ死ねない?
起きなきゃ。
脳がそう言っても、体は動いてくれない。
手足を動かそうにも、ビクともしない。
やだやだ何これ~めんどくさいなぁ。
「夏葉……」
ジャックの心配そうな声が聞こえる。
この声の時のジャックは、大体泣きそうな時だ。なんとなくだけど、分かる。
え、崖から落ちただけで人間ってこうなるの?
脆いな。
なんて、お気楽な事を考えているように見せて、本当はめちゃくちゃ怖い。
死にたくない。
まだ、みんなと楽しいことしたい。
助けて。
「ナイチンゲール、夏葉はどうですか?」
「…分からないな。最悪死ぬし、運が良ければ普通に目覚める。私に、それを見分ける程の力は無い」
うっそー、最悪死ぬの~?
頼む神様。
ハスター様、なんでも言うこと聞くから私を生き返らせて!!
「……夏葉?夏葉!!」
ジョゼフのものと思わしき手が私をゆっさゆっさ揺さぶる。
待って下さいパイセン。今そんなに揺らされたら死にます。いやマジで。
「がほ、ごほっ……」
息が苦しくなり、咳が出る。
だが、体は目覚めない。
いや、咳出来んなら起きろよ私。
「夏葉さん…」
イソップの手が、私の頬を撫でる。
マジでこれは死ねねぇな。生きるぞ私。
頼む、誰でも良いから私の右手の人差し指を針かなんかで刺してくれ。そこが急所っぽいから。
「…右手の人差し指」
……っ!?
イライ先輩さすがです!!
さぁ、早速刺して____…
「夏葉の体を刺すことは出来ないな。…噛むよ?いい?」
あ、もう噛んでもいいんで。おなしゃす。