サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第37章 私のために争わな((以下略
「はぁ、っは、…はぁっ」
「お待ちなさい」
「すまないが、無理、だっ!!」
ジャックが振り落とす攻撃も華麗に避けるイライ。
そろそろ体力もキツイのだろう。息が荒い。
マジでこれ私どうするのが正解なの?
(…あれ?ジャック、かなり取り乱してる?)
普段、息を荒くして何かを追いかけるジャックは見ない。
ゲームで五台分稼がれても、涼しい顔をして「負けてしまいましたねぇ」とか言ってるほどなのに。
今のジャックは、普段からは想像できないほどに取り乱している。
「イライ、どこに行って何をするの?」
「君をサバイバーに連れ戻すんだ」
「何故?」
「君を死なせるわけには行かないからだ!!」
だからってこんな、勝手な……。
「クラークさん、先に行くなの!!」
「…!感謝する!!」
うっそエマさん!?
「エマだけでは危ないわ。私もつく!!あんたはとっととその子を持ち帰りなさい!!」
臭いおばさ((ウィラまで!?
「おい、イライ。俺が持つ」
ナワーブが少し強引に私を抱く。
「すまない…数十分走り続けていたら、さすがに疲れてしまった」
「困ったときはお互い様、です!!」
イソップはイライに肩を貸す。
「ねぇナワーブ、これ、私どうするのが正解なの!?」
「大人しく連れ出されとけ」
なんだよそれ!!!