サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第36章 私はビッチ!私はビッチ!(続)
「ジャック!!」
ドアをバァン!!と開けると、ジャックは驚いた様子でこちらを見てきた。
「夏葉ですか…驚かさないで下さいよ、まったく」
どうやら絵を描いていたらしい。
「なに描いてるのー?」
「ただのデッサンですよ。積み重なった本を描いてます」
覗き見てみると、本当に積み重なった本を描いていた。
白と黒しか使っていないのに、影や光をしっかり表現できていてすごくすごい。
「上手だね」
「お気遣いどうも」
お世辞じゃないんだよなぁ、と思いながらベッドに突っ伏す。
とりあえず、殺されなくて良かった。
「…そうだ、夏葉。デッサンのモデルになってくれませんか?」
「えー、ずっと同じポーズしてなくちゃだめじゃーん。やだよ~、疲れるから。疲れない方法ない?」
「では、貴女はベッドに寝転がっているだけでいいです。これではだめですか?」
まあ、それなら疲れないだろう。
「いいよー。可愛く描いてね~?」
「勿論。美しく描きます」
「うぃー」
寝ていてもいい、と言われたので、眠る。
なんか知らんけどいい夢が見れそうだ。