サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第36章 私はビッチ!私はビッチ!(続)
目が覚めると、見知らぬ部屋で寝ていた。
周りを見回すと、レオさんが居た。
「…あ、パパ…!?ごめんなさい、すぐ出ていくから……っ!」
「はは。私のあだ名はパパなんだな。急がなくてもいい。起きたばかりなんだから、ゆっくりしていなさい。今、君の分のご飯を持ってくるから」
「ありがとう」
だが、あまり警戒を怠る事は出来ない。前に、イソップがが「男はみんな狼なんですよ」と教えてくれた。
「はあぁ……色々と疲れたなぁ」
「失礼するぞ」
「ふぁい!?」
いきなり入ってきたのは意外にもハスターさんだった。
「気分はどうだ」
「…最悪ですが最高です」
「……?そうか。これ、おみまい?とやらの林檎という果物だ。美味いぞ」
そう言って林檎がたくさん入ったバスケットを私に渡してくれる。
「わぁぁっ!ありがとうございます!!林檎は大好物なんです!」
本心だ。サバイバーだったときに熱を出したとき、ルカがよく持ってきてくれた。
「皮を剥いてやろう」
ハスターさんが皮を剥き出す。
うん、剥き出したはいいけど。
「待って、手切りまくってる!!痛くないの!?」
「…?我は痛みなど感じない。血も出ていないのだから大丈夫だろう」
「えぇぇ……」
皮を剥き終わり、食べられるように切ってくれる。
「食え」
「もごっ!?むぐむぐ……うまぁぁ」
「だろう」
笑った気がしたが、気のせいだろうか?
「やぁ、ハスター」
レオさんが戻ってきた。
「パパー」
よしよし、と頭を撫でてくれる。パパぁぁぁ(泣)
「レオは夏葉のパパなのか?」
よし、イタズラをしかけよう。
「パパ~」
「あぁ。夏葉のパパだ」
即答!?いや、優しさは分かったけど!!
「そうなのか……母親はいないのか?」
辺りを見回すハスターさん。
まて、そこはかなりシビアだから触れてはいけない。
「私のパパはレオさんじゃないよ……」
「そうなのか!?」
「なぜ驚く!?」
「そうか……私は夏葉のパパではなかったのか……」
「えぇぇ!?」