サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第36章 私はビッチ!私はビッチ!(続)
今日のご飯はスープとか卵とかだぁぁっ!いえぇい!!
「あらまぁ夏葉ちゃん。先に座っとき~」
「私も手伝うよ!!」
今は、とりあえず騒いでおかないとどうにかなりそうだ。
「じゃあ、全員分のフォーク類を運んでくれる?」
「はーい!」
「元気だな。良いことだ」
そう言って、レオさんに頭を撫でられる。
「パパー!」
「よしよし」
笑顔で受け止めてくれる辺り本当にパパ。好き。
「夏葉さんはいつでも可愛いですね」
謝必安に言われる。可愛いかな?
「よくわかんないけど、ありがと!!」
謝必安に抱きつく。愛おしむように見られると、どう反応すればいいかが分からない。
「謝必安…?私の夏葉に手を出したらどうなるか…分かっていますね……?」
「(今更言うか……)分かっていますよ」
ジャックが謝必安から離れろと言わんばかりに私を引き剥がす。
「あー謝必安~」
「まぁまぁジャック、そこまでに……」
ジョゼフがなだめに入ってくれる。
だがしかぁぁし!!!
「うるさいです。年増は黙っていて下さい」
「としま…?」
あ、ヤバい。
「ジョゼフ~!」
必死に抱きつく。どうか怒りよ収まれ。
「ふふ。夏葉は今日も可愛いね。ちょっと悪いんだけど、放してくれないかな?ジャックを殺さなくてはいけないから」
「…夏葉、こっちに来ておけ」
う~ん、ダメだったね!
范無咎に誘導されるままに、膝の上に乗った。
んん?何で范無咎の膝の上に乗ってるんだ私?
「范無咎、抜け駆けはいけませんよ」
次は謝必安に抱っこされる。
んんん?
「こら!まったくもう…夏葉に手を出さないでくださる?」
マリーさんに抱き上げられる。安定感があってかなり落ち着く。
「ぎゅー」
「はぅんっ!夏葉ちゃん可愛い!!!」
あああー苦しい息が出来ない声も出せないぃ!!
「おい、血の女王。夏葉の首が絞まっておるぞ」
「え…?まぁ!!夏葉!!夏葉!!しっかりして!!」
貴女のせいですよ…女王……。
てか更に強い力で抱かないで…ぐるじい……。
「夏葉ちゃあああん!!!!」
あまの苦しさに、私は意識を手放した。