サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第34章 私はビッチ私はビッチ「「自己暗示」」
頭のなかで、ジャックが離れていってしまう想像をしてしまった。
「なに泣いてるんだ」
「…ジャックに嫌われたぁ……」
さっきみたいに苦しくもない。
悲しくて涙が出てくる。
「…大丈夫だ、お前は嫌われてない。安心しろ。ジャックはジャックで、どう接すれば良いのか分からないんだろ。なんなら、ジャックのところに行ってみたらどうだ?」
ジャックのところに行く!?
「無理だよ!…嫌われてたらどうするの……」
「その場合はこの部屋に泊まればいい。明日俺たちがジャックをしばき倒すだけだ」
笑顔でジャックを痛め付ける謝必安と范無咎の姿を想像する。
カオスだ。
「……行きたくないんだけどなぁ。…行く」
「勇気のある子ですね。ふふ…」
おでこにキスをされる。
「シャワー、使っていいですから。体を少し綺麗にしてからいきましょうね」
そうだね。こんな汚れた状態じゃ行けない。
「ありがとう。お借りします」
頭を洗い、体も洗う。
「わ…ぬるぬる……私、ジャック以外の人とこんな……」
少し罪悪感を感じながら、急いで洗う。
試合に行っていたらそれまでだけど、今日は多分試合はないはずだ。
「お風呂借りました!」
「はい。そこにタオル置いておきましたから、拭いてください」
「ありがとう」