サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第34章 私はビッチ私はビッチ「「自己暗示」」
「や、さしくしてくださ……」
「何を今更。入れるぞ」
ゆっくりと、焦らすように挿入される。
「ん…」
なんで急にそんなにゆっくりになるのだろう。
どうしよう、足りない。
口が勝手に動く。
「范無、咎、もっと速くして」
「……良いのか?」
少し微笑みながら言う。
「足りない…っ」
自分からこんなことを言うことになるなんて、想像もしてなかったな。
「では、お望み通り速くしてやろう」
優しくただ入れるだけから一転、性欲をぶつけるような激しい律動に変わった。
「あ、ひぁっ、あぁぁっ」
「あ、范無咎羨ましいです。……私も抑えられなくなってきてしまいました。少々上の口をお借りしますね」
「ああ」
「ま、しゃび、あ……んぐ…」
ぐっ、と口のなかに入れられる。
どうしよう、呼吸が出来ない!!
「ん、んんーー!!んぅ、あっ、げほっげほっ」
私の様子からなんとなく察してくれたのか、謝必安が口の中から出してくれる。
「あ、はぁっ、范無咎……いっか、い、止まって……」
口が空いたとはいえ、下の口を激しく突かれてしまったら呼吸ができない。
「…良いだろう」
なんだか、少し優しい。
ジャックとは違うな。
……今頃ジャック、何してるんだろう。
待って、さっきまで呼吸が出来てなかったせいでうまく呼吸が出来ない!
「かはっ、こほっ……」
「呼吸もまともに出来なくなったのか?」
范無咎がそう言って人工呼吸?のようなことをしてくれる。
「ふ、はぁ、………范無咎、ありがとう…」
目元が熱い。
自分で思うより怖かったらしい。
「……っ!?夏葉!?す、すみません、私のせいです…っ!」
首を左右に振る。
謝必安のせいではないと思う、多分。
「…大丈夫か?」
范無咎が心配するように、優しく頭を撫でてくれる。
「ありがとう、多分大丈夫」
笑顔で返す。二人とも、安心したように笑う。
「……ジャックのことが恋しくなりましたか?」
「へ!?」
「お前、避けられてたもんな」
朝の食堂を思い出す。
私の方を向きはしたものの、すぐにトレーを持って去ってしまったジャック。
「…寂しくないもん」
きっと、私が他の人に抱かれてるからだよね……。
「……夏葉?」