サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第34章 私はビッチ私はビッチ「「自己暗示」」
ジョゼフの部屋に駆け込み、ドアを閉める。
「ああぁぁあ、最悪」
今思えば、男性ハンター全員とヤるって、私だけの問題じゃないじゃん……みんなの合意も必要じゃん……。
「もーやだぁぁ」
ベッドにボフンと寝転がり、じたばたと暴れまわる。
ふわ、とジョゼフの匂いがする。
「いいにおいする……」
その匂いに安心してうとうとしていると、誰かが部屋のドアをノックしてきた。
「……?誰ですか?」
「あぁ、夏葉か?少し用があって来たのだが」
ドアの向こうから范無咎の声がする。
嫌な予感しかしないけど、無視はだめだ。
「今行くね」
ドアを開けたその瞬間。
手を引っ張られ、口を塞がれる。
「つーかまーえた♪」
横には謝必安もいる。
「手紙についてはお前も知ってるだろ?…思う存分楽しませてもらうぞ」
そう言う范無咎の目は、獲物を狩る肉食動物のような目だった。
「……はい。」
ただただ恐怖ではあったが、私は大人しく付いていった。