サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第34章 私はビッチ私はビッチ「「自己暗示」」
ふぅ、なんとか無事に下着を着られた。
服はパジャマくらいしか無いからなぁ。このまま行っちゃお。
そうして、そのまま食堂へ向かう。
「おはようございます」
「あらぁ夏葉ちゃん、おはよう!!昨日の夜はどうしたん?ご飯食べに来んかったけど」
「あはは、色々あって。ごめんね」
「元気ならええんよ!それにしても夏葉ちゃんはどんな服でも似合うねぇ。それ、ジョゼフはんの服やろ?真っ赤な服もよう似合うなぁ」
ぎゅう、と抱き締められながら言われる。
そういえば私ってなんで美智子さんのお気に入りなんだろう?
「美智子さんは、なんで私の事を甘やかしてくれるの?」
「夏葉ちゃんが可愛いからに決まっとるやろ!」
「ふふ…美智子は本当に夏葉には甘いですねぇ。」
ジャックの声に反応し、その方向を向く。
「夏葉、おはようございます。昨日は楽しかったですか?」
にこにこと笑うように、いつものように明るい声で言ってくる。
……みんなにはただ笑っているようにしか感じないだろう。
だけど。
めちゃくちゃ怒ってる。
仕方無い事だと分かっていても怒ってる。
「…では」
ジャックは食事の乗ったトレーを持って、部屋に戻ってしまった
。
「あら、ジャックはんが部屋で食べるなんて珍しいなぁ。なんかあったんかな?」
「……さぁ。いただきまっす!!」
極力笑顔を保って、ご飯に手をつける。いつも感じるみんなの見守るような優しい視線には、もう慣れた。
もう慣れたはず。
終始見守られながらご飯を食べ終え、食器を片付けに行く。
「あぁ、夏葉」
レオさんに呼ばれる。
「……この間、荘園主から意味不明な手紙を貰ったんだが…心当たりはあるか?」
「………ごめんレオさんんんっ!!」
がちゃっ、と食器を置いて、その場から逃げる。
色んな人に気を使わせてそうでなんかもうやだ!!!