第5章 お弁当週間
『ふっ…くっ…』
我慢しろ、泣くな
優がいるだろ?
自分に言い聞かせ、息をスーッと吸って吐き出す
『大丈夫、大丈夫』
「なら大丈夫だよね?」
『うん、大丈夫』
誰の声だったか?頭の中で木霊する
その問い掛けに頷きペットボトルの水を飲む
大丈夫、大丈夫、大丈夫
『ふぅ…落ち着いた』
フワフワの動物達を撫でながら横になる
授業はいいや
このまま寝てしまおう
だって目を擦ったから赤くなってしまっている
嘘を付き続けるのも疲れる
たまには自分へのご褒美だ
優の事は心配だが、皆がいる
それだけで安心した
それが間違いだった