第9章 少女昏睡状態
カチコチと時計の音が響く中、2週間の遅れを取り戻そうと必死に勉強する
そして一段落付くと、窓際に飾った花の傍に行く
『……ありがとう。君のおかげでゆっくり寝れたよ』
花は返事出来ないが、の声に合わせるように少しだけ薄青く光った
『でも2週間は寝すぎた。せめて1週間にして欲しかったよ』
小さく笑う声
枯れた花の最後の力
それは話を聞いてるという光
『……君は私なんかに力を使って良かったのかい?』
花はポワッと力強く光る
『そう…。ありがとう』
は花を優しく花瓶から取り出すと、外に埋めた
もうすぐ力を失う花
ならばせめて外でとの気遣いだ