第8章 購買部で働きます
『え……?』
悲しくも辛くも苦しくもない
なのに涙が止まらないはオドオドするばかり
負の感情なんかない
『(優の様に大泣き出来たら、グリムの様に嫌な事から逃げ出せたら)……しっかりしろ!!大丈夫でしょう!』
自分を叱咤する声にゴースト達は驚く
ゴシッと涙を拭うと勉強し始めた
泣く事も許されず、怒る事もしない
それは今までの少女の生活にあった
笑え、笑え。
弟とグリムを守るためなら少女は死んでもいいと思っている
けれど心はもう崩壊寸前だ
それを自身の力で奮い立たせ、真っ直ぐ前を向く