第6章 イジメ
『擦ると目がうさぎになりますよ』
まるで子供に言い聞かせる様に話す
ジャミル「あのカリムが大人しく言うことを聞いている!?」
カリム「オレ…長男だけどが“兄”に見えた」
泣きながら言うカリムにはクスッと笑う
『優がいますからね。だから慣れてるんですよ』
ジャミル「ユウというのは弟だったか?」
『そうですよ。大切な…』
家族です。と言いかけて止まった
自分は優の家族と言ってもいいのか?と戸惑い躊躇してしまった
トレイ「どうした?」
『…あぁ、いえ、なんでもないです』
静かに言って自分の心の中に閉まった