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【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!

第16章 シャープペンの芯(しん)


そして、三人がカメラをチェックしている頃、外に出た月は、しばらく黙ったまま、頭の中で考えていた。

そんな月の後ろを歩いていたリュークが、月に声を掛ける。

リューク『どこ行くんだ? 月。』

そう声を掛けたリュークの声を無視して、月は今の状況を冷静に考えていた。

月「尾行も付いているかも知れない…。外でのリュークとの会話も、一応小声にしておいた方が良いな…。」

そう考えながら、羽織っている上着も確認する。そんな月を見ていたリュークが、もう一度月に声を掛けた。

リューク『おい、月。さっきから、俺を無視しやがって、いい加減…怒るぞ。月。』

そう言って文句を言っている、リュークを無視して、もう一度念の為、月は上着をチェックする。

月「この服に盗聴器は仕込まれてはいない。」

そう確認した後、月が口を開く。

月『リューク、家に監視カメラか盗聴器、いや、もしかしたら、両方、仕掛けてられている可能性がある。』

そう言った月に、リュークが返す。

リューク『えっ? そうか…だから話し掛けても、喋らなかったのか…。』

そう言ったリュークに、月が答える。

月『ああ。』

そう答えた月に、リュークが聞く。

リューク『あれ? でも、ドアにはちゃんと紙切れ、挟まってたじゃないか。』

月『あの紙は、僕が部屋に誰か入ったか確認していると思わせる、フェイクだ。実際は、まずドアノブ。』

リューク『ドアノブ?』

そう言ったリュークに月が説明する。

月『ああ、ドアノブは、ドアを閉めると、水平になる位置に自然に上がり、それ以上は上がらない。

だから僕は、いつもドアを閉めた後、わざと一番上まで上がった位置から、また、5ミリ程下げている。

つまり、ドアを開けようと、ノブを下げる前に、一度上げてみて、上がらなければ、誰かが部屋に入った可能性がある…。

ただ、それだけでは、人が入ったとは、決めつけられない。だから、シャープペンの芯(しん)も仕掛けて置いたんだ。』
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