【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第11章 盗聴器と監視カメラ
竜崎『では、相沢さんは引き続き、FBI11人と都内近郊(きんこう)の心臓麻痺死者を…夜神さんと松田さんは、レイ=ペンバーに絞って捜査してください。』
松田『はい。』
相沢『わかりました。』
と言って、それぞれ指示を出された仕事を再開した。その時、ふいにワタリの携帯が鳴り出す。
ワタリ『はい…はい…。少々お待ちください。竜崎、連絡をした方から、お電話です。』
竜崎『わかりました。では、5番の番号を教え、そこにかけ直すよう伝えてください。松田さん、携帯の電源入れていいですよ。いや、入れてください。』
松田『えっ? あっ、はい。 あ!』
松田が携帯の電源を入れたと同時に、コール音が鳴り、Lが松田から携帯を取り上げ、すぐに出た。
竜崎『はい、こちらキラ事件特別一般情報主任の鈴木です。』
そして、その電話の向こうから、知った声が聞こえてくる。
南空『連絡を受けたので…。』
と南空が答えた。声の人物を確認したLが、少し骨格を上げた後、さも驚いた様に、電話ごしにこう言う。
竜崎『レイ=ペンバーの婚約者(フィアンセ)!?』
それを聞いた南空は最初こそ、何を今さら?と思ったが、Lの今の状況を考えると当たり前かと納得した。
そして、Lの話しを聞き逃さない様にと、電話に耳を傾けた。Lは携帯を通話状態にしたまま、捜査員達に話しだす。南空は黙ったままそのやり取りを聞いていた。
竜崎『レイ=ペンバーが日本に入った時、婚約者も来ていて、同じホテルに居た…。その婚約者の消息が、ペンバーの死んだ次の日からわからないそうです。』
南空は一瞬驚いたが、Lがそう話すという事は、何か考えがあるはずだ、と自分に言い聞かせ、電話から聞こえてくる会話に、耳を澄(す)ませた。
松田『婚約者が死んだら、誰だって落ち込む…。まさか…。』
相沢『自殺とか…。』
竜崎『いや、私の知っている南空ナオミは、芯の強い優秀なFBI捜査官です。むしろキラを捕まえる事を考えるはず……。』
捜査員達は黙って、Lの話しを聞いていた。
竜崎『彼女はペンバーと一緒に居た…。何かを掴(つか)んでいるかも知れない…。』