第97章 ２２日に向けて

そう説明した後。わたしは、ちょっと不安になって、その場にいる捜査メンバーを見ながら思う。

Kaori「この解釈で、間違い無いと思うんだけど、どうだろう…。」

そう思ったわたしに、皆が笑顔で頷きながら、声をかけてくれる。

竜崎『香織、解りやすい説明、ありがとうございました。とゆう事です。松井さん、理解しましたか？』

月『いや、竜崎。その言い方は、いくら竜崎でも、失礼なんじゃないか？　松井さんだって、刑事なんだし大丈夫だろう。香織さん、解りやすい説明だったよ。』

間木『そうね、下手したら私達より説明が上手いんじゃないかしら。』

夜神『ああ、非常に分かりやすかったと、思う。』

相沢『そうですね、私もそう思います。』

松田『はい、香織ちゃんのお掛けで、良くわかりました！』

そんな皆の反応を見て、わたしは何だか、少し恥ずかしくなった。

そんなわたしに、月君が笑顔で、思いもよらない爆弾を投下した。

月『流石、香織さん。あの竜崎の恋人だけはあるね。竜崎の恋人にしとくのは、勿体無いくらいだ。僕も香織さんと、もっと仲良くなりたいな。

どうかな、香織さんさえ良ければ、お互いの事をもっと知る為に、今度一緒に出掛けない？』

いきなりの月君のその発言に、一瞬わたしは何て答えれば良いのかわからず、少し焦りつつ、オロオロしてしまった。

Kaori「えっと…。今この場で、皆の前で、ハッキリありがとうって、言っちゃていいのかな…。まだ、夜神さんとナオミさん、そして、月君以外は知らないのに…。」

そう思って、すぐに答えられないで居るわたしの代わりに、視線を鋭くしながら、月君の問に答えたのはＬだった。

竜崎『そんな事、許す訳ないでしょう。香織と出かけて良いのは、この中では、私と間木さんだけです。だから、他の皆さんも、肝に命じておいてください。』

そんなＬの反応を確認した月は、楽しそうな笑みを浮かべながら、こう返す。

月『ふっ、冗談だ。少し竜崎の反応を見たかっただけさ。そんなに睨む事ないだろう。』