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【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!

第90章 死神 ジェラス


レム『今日だね、あの娘の寿命。』

ジェラス『元気そうなのに、何で今日なんだろう…。』

レム『事故か何かだろう。人の元々の寿命は、我々が決めるものではないからな…。』

しかし私は、ジェラスのその言葉を聞いて、私自身もどう死ぬのか気になって、ジェラスと一緒に眺める事にした。

その娘は、夜道を一人で歩いていた。その時、突然路地から一人の男が現れた。

レム『人間界の言葉でいう、ストーカーって奴か?』

そして路地から現れたその男が、娘に告白をした。見ず知らずの男だった。当然その娘は断った。その娘の言葉を聞いた男は、興奮したように叫びながら言う。

男『じゃあ、君を殺して、僕も死ぬ!!』

事の成り行きを見た私は、少し驚いたのを覚えている。

レム『おいおい、凄い結末だな…。まさか、刺されて死ぬとは…。』

そんな時、隣で私と同じ様に事の成り行きを見ていたジェラスが、突然ノートを取り出し、その男の名前をノートに書いた。

ジェラス『……あ………ああ……。』

レム『おい…。』

ジェラスは、死神として、やってはならない事をした。ジェラスは、その男の名前をデスノートに書き、その男を殺した。

ジェラスは、その娘を助けてしまった。男は死神の手により娘を刺す事を止め、その数分後、心臓麻痺で、一人、道端で死んだ。

そして、刺す事を止めた男が背を向けたその瞬間に、その娘は逃げた。その娘は、ジェラスがデスノートに、男の名前を書いたから助かった。だがその娘は、そんな事は知らない。

確かに死神が人間の名前をデスノートに書く行為事態は、問題はない。でも、駄目なんだよ…。死神は人間の寿命を短くする。

頂く為だけに存在している。だから、人間の寿命を延ばすなんて、もっての他…。にも関わらず、ジェラスはノートに、その男の名前を書いた。

その瞬間に、ジェラスは、砂とも錆びともわからぬ物に変わり死んだ。そしてそこには、ジェラスのデスノートだけが残った。

レム『そしてジェラスの、その死神としての寿命が、助けられた娘に見合った寿命として、その娘に与えられた。』

それまで黙って、レムの話を聞いていたミサがレムに問う。

ミサ『その娘に恋してなければ、その死神は死ななかったって事?』

そう聞いたミサの問いに、レムが答える。
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