第84章 主人公とアーマの力

Ｌ『だとしたら、Kaoriの力の強さ…。と考えた方が良いかも知れませんね。』

ナオミ『どうゆう事？』

Ｌ『今まで、アーマもKaoriも、そんな場所の夢を見たり、行ったりした事も無い。そしてアーマの話では、Kaoriのお婆様の時も。

そんな場所の夢の話は、出ていない。だとしたら、今回だけ、二人が同じ場所の夢を見た。と言う事になります。』

そんなＬの説明を聞いたナオミさんが、考える様な仕草をした後、ハッとした様な表情を浮かべながら呟く。

ナオミ『Ｌ、まさか…。』

Ｌ『はい、そのまさかかも知れません。』

わたしは、そんな二人のやり取りを聞いて、首を傾げながら、頭の上に疑問符を浮かべた。

Kaori『？』

そんなわたしを見たナオミさんが、微かに笑みを浮かべた後。わたしに言う。

ナオミ『つまりは、お婆様より、Kaoriの方が、未来予知の力が強い。と言う事ね。』

Kaori『？ わたしの方が、力が強い…？』

思わずそう呟いてしまったわたしは、ナオミさんが言った、【力が強い】と言った言葉を自分なりに考えてみる。

Kaori「わたしの方が力が強い…？」

もう一度頭でそう呟いた時。わたしは、あるお婆ちゃんの言葉を思い出した。

祖母「これから貴女の力は、ますます強くなる。」

と言う、あの言葉。そのお婆ちゃんの言葉を思い出し、ハッとして、思わずＬに言う。

Kaori『じゃあ、Ｌ。お婆ちゃんのあの言葉は…。』

そう言ったわたしに、Ｌが答える。

Ｌ『ええ、間違いないと思います。Kaoriの力は、以前より、強くなっていると考えて、まず間違いありません。』

そんなＬの言葉を聞いたナオミが、自分が疑問に思った事をＬに聞く。

ナオミ『Ｌ、どうゆう事？ Kaoriは、以前から未来予知の力を持ってたんでしょう？』

Ｌ『確かにKaoriは以前から、未来に起きる事を夢で見ていました。ただ、ナオミさんに、連絡を入れたあの時は。

ナオミさんが月君と色々話していた。と言う事だけで、ナオミさんが実際に亡くなったりする夢を見た訳では、無かったんです。』