第79章 ここは…？

先に、アーマの現れた場所に移動する事にした。

Kaori『こっちも、気にはなるけど、先にアーマが居る所に行こう。』

そう言った後。Kaoriは、音声が流れていた場所を離れ、すぐに、アーマが現れた場所に移動を開始した。

そして、Kaoriがアーマの居る場所に移動し始めた頃。アーマは、KaoriとＬ。そして、ナオミと話していた、死神の目について考えていた。

アーマ『【死神の目】…。それは、そのノートの持ち主である死神と、その死神が持っていたノートの所有者になった者だけが出来る取り引き…。

【DEATH NOTEの所有者になった人間が、自分の残りの寿命の半分と引き換えに、契約する事が出来る】…。それが、【死神の目の取り引き】…。

何故ノートの所有者にしか話せないのか…。それは、あくまでも、その取り引きが出来るのは、そのノートの所有者になった者だけ…。

死神の私が思うのは間違っているのかも知れないけど…。出来れば、Kaoriには、そんな取り引きは、して欲しくはないわ…。

ただでさえ、人間の寿命は、死神よりも短い…。私達死神は、確かに人間の寿命をもらい、生きている…。でも死神自身にも、それぞれの考え方や、性格がある…。』

アーマが、そう自問自答していた時。ふと周りの景色がいきなり変わった。その景色を確認したアーマが、一人呟く。

アーマ『……？ ……ここは……？』

そう呟いたアーマに、声をかけた人物がいた。

？『アーマ！ アーマだよね、何でここに？』

アーマは、自分に声をかけてきた人物が誰なのかすぐにわかり、そちらに振り向くと同時に、こう答える。

アーマ『Kaoriこそ、何故こんな所に。そもそも、ここはどんな場所なのかも、よく分からないけど。』

そう言ったアーマに、Kaoriが話し出す。

Kaori『わたしも詳しくは、説明出来ないけど。多分、過去の出来事とか、これから起こりえる、未来の出来事とかを、見る事が出来る場所なのかも知れない。

わたしも過去とか、少し先の未来が見れる事はあったけど、今まで、こんな場所。見た事も、来た事もなかったから、わたし自身…。

どうして、ここに居るのかは、分からないんだ。いきなり知らない場所に居て、一瞬焦ったけど。でも、アーマの方こそ。何でいきなり現れたの？』