第45章 入れ違い…

竜崎『今あそこに行くと、殺されますよ。』

そう言い切ったＬに、相沢が、怒りをあらわにしながら言う。

相沢『り…竜崎…。なら、ここで黙って、テレビを見てろって言うのか！？』

そう言った相沢に、髪で表情隠す様にして、Ｌが話す。

竜崎『冷静になってください。と言ってるんです！私だって、あのビデオの放映は止(と)めたい…。それに、ビデオを送ってきたままの形で、全部押収出来れば。

そこから、キラの手掛(てがか)りを、掴(つか)める可能性も高い。しかし、宇生田さんがキラにやられたのだとしたら。あそこに行けば、同じ目に遭(あ)います。』

そう話してる間も。テレビからは、相変わらずキラからのメッセージが流れている。

キラ【悪を抑制(よくせい)し、犯罪のない世界にする事が…】

そしてそのキラのメッセージと同時に、さくらテレビ前の情報が流れる。

キャスター『今、恐る恐る、救急隊員が運びます。』

救急隊員『危険ですので、皆さんは、さくらＴＶには、近寄らないでください。』

そして、その映像を見た相沢が、改めてＬに言う。

相沢『つまり、偽造の警察手帳も、役に立たなかった！！俺達の名前は、キラにばれてるって事じゃないのか！？』

そう話した相沢に、Ｌが答える。

竜崎『あるいは、そうかも知れません。しかしそれだとキラは、捜査員の人間を、全員殺してから動く方が、楽なはず…。

「キラは殺人に、顔と名前が必要」と言うのが、私の推理でしたが…。これを見ている限り「顔だけでも殺せる」その可能性も、０ではないとしか…。

ただ、今の時点で確実に言える事は…。宇生田さんは、あそこに行ったからやられたと言う事です。他局に、さくらＴＶ前が映される前です。つまりキラは、さくらテレビ局内…。

もしくは、局に入る者を、監視出来る所に居る。という事になります。あるいは、自分でどこかに、監視カメラを付けているのかも知れません。』

そう話したＬに、相沢が改めて、大きな声で言った。

相沢『キラがあの周辺に居ると思うなら。余計に、行くべきじゃないのか！！』

竜崎『今のこのこ出て行けば、殺されると言ってるんです。わかってください…。』

そう言ったＬに、相沢が答える。