【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第43章 タイミング
Kaori『でもっ…!』
そう言いながら。今にも泣き出しそうなKaoriを、Lは優しく抱き締めながら、Kaoriに話す。
L『大丈夫です…。それに、何があったとしても。Kaoriの側には、私が居ます。だから、落ち着いて話してください。』
そんなLの、低く優しい声が、Kaoriに落ち着きを取り戻させた。そして、少し落ち着きを取り戻したKaoriが、改(あらた)めて、Lに説明する。
Kaori『夢…。夢を…。見たの…。テレビ局の前で、宇生田さんが亡くなる夢を…。それと、病院に居る夜神さんが、病院を抜け出して。
護送車に乗って。さくらテレビ局、っていうテレビ局の入り口に、車ごと突っ込んで行く夢を…。』
そのKaoriの、夢の話を聞いたLが考える。
L「やはり…あのメッセージは…。」
そう確信したLは、Kaoriにはわからないように、口唇を少し噛んだ。そして、Kaoriには、落ち着きのある声で話す。
L『Kaori…。少しだけ、ここで待っててもらえますか?』
そう言ったLに、Kaoriが答える。
Kaori『うん…。わかった。取り乱して、ごめんなさい…。』
そんなKaoriに。すかさずワタリが、紅茶を差し出す。
ワタリ『香織さん。どうぞ、落ち着きますよ。』
そう言って。優しく微笑みながら、紅茶を差し出してくれたワタリに、Kaoriも、微かに微笑みながら答える。
Kaori『ありがとうございます…。ワタリさん。』
そう言ったKaoriに。ワタリは、もう一度優しくKaoriに微笑んだ。
そんなKaoriの微笑んだ顔を見たLは、少しほっとした。
L「Kaori…。やはり貴女には、泣きそうな顔や、悲しそうな顔より、そんな表情の方が良い…。」
Lは、そう心の中で言った後。ワタリに視線だけを向けて、今度はワタリに心の中で言う。
L「ワタリ、感謝する。」
そんなLの視線に気付いたワタリは、今度はLに優しい微笑みを返した。それを確認した後。