【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第43章 タイミング
L「もしこの報道を、キラに不満を持った者や、キラの考えに賛同(さんどう)する者が見たら…。このメッセージを切っ掛けに、自分だって…。
と考える者が出てきても、可笑(おか)しくない…。むしろ、自分が…。と考える者が出てくる…。そんな事になったら…。」
そこまで考え。Lが、捜査員達の前で、少し大きめの事で言う。
竜崎『この放送、すぐに止(や)めさせないと、まずい事になる!』
そんなLの言葉を聞いた松田が、珍(めずら)しく、俊敏(しゅんびん)に行動した。
松田『すぐに、さくらテレビに電話を!』
そんな捜査員達に、自分の正義が一番正しいんだ。と言うように。テレビからは、キラからのメッセージが流れている。
キラ【これで私が、キラだという事は、信じて頂けたと思います。】
そして、その放送を聞きながら。改(あらた)めて、さくらテレビに電話をしていた松田が呟く。
松田『だ…駄目だ。局のどこにかけても、通話中です。』
そして、松田とは別に。局の知り合いの携帯にかけていた相沢も、同じ様に答える。
相沢『局内の知り合いの携帯にかけたが、電源が入ってない。』
そして、そんな二人の話を聞いた宇生田が、痺(しび)れを切らせた様に、さくらテレビ局に向かおうと、部屋から駆け出した。
宇生田『く…。くそっ、俺が直接局に行って、止めさせてやる!』
そんな宇生田に、すかさず松田が声をかける。
松田『宇生田さん!』
そうして捜査員達が、キラからのメッセージを止めさせようと、手を尽くしている間も。キラからの、世界中に向けてのメッセージが、テレビから流れていた。
キラ【皆さん、良く聞いてください。私は、罪のない人を殺したくはありません。私は悪を憎み、正義を愛します。なので、警察も私の敵ではなく。味方だと考えます。】
そのキラの主張(しゅちょう)を、テレビ越(ご)しに聞いていたLは、画面の向こう側に居るだろキラを、睨むようにして。自分の親指の爪を噛みながら、心の中で呟く。
L「………。………。キラめ………。」
そんなLを、嘲笑(あざわ)うかのように、テレビからは、今だに、キラからのメッセージが流れていた。
キラ【私の願いは、悪の無い世界をつくる事です。皆さんがその気になれば…。】