【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第42章 ビデオメッセージと主人公が見る夢…。
2つ目の夢は、今度は総一郎ではなく、捜査員の一人である、宇生田の夢だった。
宇生田は、同じくさくらテレビ局の、入り口の前で、局内に入ろうと、必死に局内に居る警備員に、何事か叫んでいる夢だった。
しかし、局内に居る警備員は、首を左右に振るだけで、決して、入り口を開けようとはしなかった。そして、その警備員の対応に痺れを切らせた宇生田が、拳銃を取り出し。
テレビ局の入り口に向かって、発砲しようとした、その瞬間。瞳を大きく見開き、次に、ワタリに渡されたバックルを押そうと、バックルに手を掛けた。
しかし、そのまま倒れ…。それからは動かなくなくなり、そのまま、亡くなってしまう。という夢だった。そんな宇生田の夢を見たKaoriが、思わず叫ぶ。
Kaori『…そん…な…。嘘…。嘘だよね…。い…や…いやぁぁぁぁー……!!』
そんな夢を見たKaoriは、その自分が上げた叫び声で、目を覚ます。
そして、ガバッと起き上がり、まず最初に、夢であった事に、少しほっとした。そして、その後、自分の額に浮かぶ汗を拭(ぬぐ)った。そして次に、自分の胸に手を置き、まず整理する。
Kaori『な…何…今の夢は…。さくらテレビ…。今までそんなテレビ局なんて、一度も観た事もない…。でも、もしこれが例の夢なら…。』
そこまで考えて、Kaoriは、ハッとした様に、瞳を見開き、ある結論に行き着く。
Kaori『まさか…!? ………。』
そう思った時には、Kaoriはすでに、部屋から出て、走り出していた。そして、走りながら考える。
Kaori「今まで見た夢では、実際に事が起こる日までは、多少なりとも、日が空いていた…。でももし、この夢の力が、わたしが思ってる以上に、強くなってたとしたら…。
数日ではなく、今日…今まさに起きている事の、未来だとしたら…? 夢の通りであれば…。まさか、宇生田さんと、夜神さんが…!!
夜神さんの方は、まだ病院だから、多少は大丈夫かも知れない…。でも、宇生田さんの方は、今まさに、この本部としているホテルの部屋の1つにいる…。
なら、すぐに行動する事ができる。とにかく今は、Lと捜査員の人達が居る部屋に、すぐに行って、宇生田さんが居るか、確認しないと…。」